だいあろぐ
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1997/08/04 (Mon) [長年日記]
§1 誤解
更新する気になれなかった。なんとなく忙しかったせいもあるけれど。
あいつとは、数年間友達として付き合ってきた。少なくとも俺はそう思っていた。どこで歯車が食い違ってしまったんだろう。
俺はあいつのことが大好きだった。人の痛みが分かる奴だったから。あいつとは話もせず、黙って杯を傾けているだけで、それだけで良かった。そうやって同じ時を過ごすことで落ち着けた。
人を好きになったらいけないのか?
たまたま、あいつと同じ女に惚れた。だけど、それだけだった。特に何をするでもない。気持ちを伝えただけだった。
振られた。まあ結果は読めていた。すがすがしい気分だった。すっきりした。ふっきれた。
俺はまだ気づかなかった。あいつの変化に。あいつは遠くに引っ越したから。
久しぶりに会えそうになった。時間を作ったんだ。あいつと酒を酌み交わすために。
共通の友人がいた。彼が連絡係だった。その彼から聞いた。「あいつも来るのか?」と言ってたよ、と。
俺は大きな間違いを犯したのか? 女を好きになってはいけなかったのか? 今となってはわからない。ただ、俺とあいつとの間に目には見えない大きな溝があることは確かだ。
俺に会ってくれない、電話も受け付けないあいつとの間に出来た溝を埋める術は、俺には、ない。
気持ちを抑えればよかったのか? 今となっては後の祭りだ。俺は大事な友人を一人なくした。多分、間違いなく。
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