だいあろぐ
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1999/03/11 (Thu) [長年日記]
§1 次世代 PS
ついに発表されましたね。予想はしてましたが、やっぱり市場の反応は凄かったとボクは感じています。アレの存在を知ったときからそれはわくわくしてたもんです。
そんな思いも込めて、遅れ馳せながら話題の真っ只中な"エモーションエンジン(以下 EE)"について書いてみようかと思います。
まず今回の発表で目だったのが、CPU の代表格である Intel の Pentium III との比較検討。それをタネにしてその凄さを見せ付けていました。同様に、統一規格として採用するという IEEE-1394 と USB。
この両者に共通するのは、どちらもパソコン業界で使われている既存の技術だということですよね。そして、これらが指し示している内容とはいったいなんなのか。それは、このハードがどういう風に市場に浸透して行くかをシミュレートできれば、ある程度予測がつきそうです。
この EE が搭載された「次世代機」*1がゲーム機として登場するのは、おそらく間違いないのでは、とボクは考えています。ていうか、そうなるのではというのが世間一般の大まかな世論ですよね。
仮にこのハードが数百万台程度普及し(たぶんそれくらいは行くんじゃないかなあ)、それなりにソフトが出回る時期がいずれはやってきます。そのような時期がやってきたときに、このハードを「コンピュータ」として扱える環境が発表された場合……いったいパソコン業界には何が起こるのか。
それは、世代交代でしょう。仮に 3 割の人がコンピュータにするための周辺ハードを購入したとします。それでも 100 万台前後の EE 搭載コンピュータが、日本の家庭に普及することになります。
それまで 0 台のシェアだったのが突然ある日 100 万台のシェアを持つ。それも恐るべきスペックと、強力なバックアップを誇る企業の技術を持って……。
ボクはここまで推測した時点で、この EE が持つホントのパワーに恐れを感じました。この技術は、ライバルとして設定したのは任天堂でもセガでもなかったのだ、と。どこかの日記でもこのような推論を読んだのですが、ボクも同意見です。
では、どこなのか。一般家庭にコンピュータが広まることで、被害をもっとも受ける企業とは?
それは Intel と Microsoft の両者でしょう。今までの Wintel にはライバルとなる存在はありませんでした。少なくともこれからはそんなことはないでしょう。それまで独占状態だったコンピュータ業界に、強大な競争相手が出現する可能性が出てきたのですから。
そういえば、 MS の現状での敵と言われている Linux にも商業ベースなサポート体制ができたそうで。その最強伝説がいよいよ崩れるかもしれないのでは、と思うとなんとなくおかしくなってしまいました。
とまあ、コンピュータ業界にちょっと興味を持っているある男の戯言でした。
*1 これを次世代機と表現したら、前のはどうなるのだろう……
